『チェンジリング』 (劇場にて)
f0194546_10373719.jpg2008年 アメリカ
原題: CHANGELING
監督: クリント・イーストウッド
出演: アンジェリーナ・ジョリー、ジョン・マルコヴィッチ、ジェフリー・ドノヴァン、コルム・フィオール、ジェイソン・バトラー・ハーナー、エイミー・ライアン、マイケル・ケリー
系統: ドラマ/ミステリー(PG-12)
公式HP

さめ的この映画のキロク: ★★★★☆

あらすじ: 1928年、ロサンゼルス。
電話会社に勤めるクリスティン・コリンズは、9歳の息子ウォルターを女手一つで育てていた。
とある休暇の日、急な仕事のため息子を一人残して出勤した彼女が帰宅すると、
息子は忽然と姿を消していた。
すぐに警察に通報し、翌日より捜査が開始されるが、有力な手がかりは何一つない。
5ヶ月後、ウォルターが見つかったとの連絡が入るが、
ロス市警や報道陣の大々的な演出の中、列車から降りてきたのは全くの別人だった・・・

さめ的この映画のココロ: 『ミスティック・リバー』『ミリオンダラー・ベイビー』
などを手掛けた、クリント・イーストウッド監督の最新作。

先のアカデミー賞で、アンジェリーナ・ジョリーが主演女優賞に
ノミネートされたことでも話題になった。

1920年代、ロサンゼルスで実際に起きた事件を元に映画化された本作。
さめはもう、言葉にできない怒りがこみ上げてきて、
上映中、思わず前の座席を蹴りそうになってしまったよ。

こんなことが本当に起こっただなんて!なんちゅう時代だ。
人間を人間と思っていないとは、まさにこのことだ。
警察の汚職だとかを取り上げた映画が多くある最近でも、
この事件はもうあまりに不条理すぎて、怒りを通り越して愕然としてしまった。

この時代は、まだまだ女性の地位など重要視されておらず、
社会の中では圧倒的に男性が権力を握っていた。
そんな中、一人で子供を産み、育て、働くことは、
今の時代とは比べものにならないくらい大変なことだったと思う。

そんな気丈な女性を演じたのがアンジェリーナ・ジョリー。
今までさめの中でアンジーといえば、女優というよりも、
なにかと「映画サイトのニュース欄をにぎわすセレブ」みたいな認識でしかなかったのだけど。(失礼。汗)


どんな不条理にも負けず、息子への愛を貫き通す不屈の母親を演じた
この映画の中のアンジーには、心底スゴイと思わされた。

そんな彼女の唯一の救いとなったのは、ジョン・マルコヴィッチ演じる牧師。
彼女は、ただ息子に戻って来て欲しい一心だったのだろうけども、
この人がいたからこそ、腐敗した警察の全貌も暴かれた。

気付けばグイグイと引き込まれ、142分の長尺もあっという間。
決してブレない重厚感に浸りながら、ひさしぶりに映画らしい映画を観たような気がした。

気になったのはエンディング。
彼女自身が言うように「希望」の光のようなものが射すかに思われるけども。
それを「希望」というにはあまりにも心苦しくて、
微かながら彼女の常軌を逸した感と、字幕で知らされる現実をみたとき、
さめはえもいわれぬ感覚に陥ってしまったのである。


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by samepoooo | 2009-02-26 19:08 | 映画 た行
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