人気ブログランキング | 話題のタグを見る
『マラノーチェ』
『マラノーチェ』_f0194546_9291946.jpg1985年 アメリカ
原題: MALA NOCHE
監督: ガス・ヴァン・サント
原作: ウォルト・カーティス
出演: ティム・ストリーター、ダグ・クーヤティ、サム・ダウニー、ナイラ・マッカーシー、レイ・モンジュ、ロバート・リー・ピッチリン
系統: ドラマ/青春
公式HP

さめ的この映画のキロク: ★★☆☆☆


あらすじ: オレゴン州ポートランドの小さな食料品店で働くウォルト。
メキシコからの不法移民の青年ジョニーに恋をしてしまうのだが、
二人の間には共通の言語もなく、どこまでもちぐはぐなままで・・・

さめ的この映画のココロ: ガス・ヴァン・サント監督の幻の長編デビュー作。
いわゆる「ポートランド三部作」の1作目に当たるのだけども。

「ポートランド三部作」→同監督の初期作品である、
『マラノーチェ』『ドラッグストア・カウボーイ』『マイ・プライベート・アイダホ』をいう。

まず映画がどうこうのその前に。
さめさん実は、モノクロ映画が相当ニガテなんであるー爆
なんというか、色がない分ものすごい情報が足りない気がして、
映像の中から必死に足りないものを補おうとするのか・・・
観ていると相当に疲れてしまうのだ。

「マラノーチェ」とは「最悪の夜」との意。
監督自身がそうであるからか、
同性愛の切なさ、もの悲しさが描かれているのだが、
まず、主人公たちの言葉が通じてないので、観ているこっちにも通じてこない。
でも、アレだ。
この映画、後のリヴァー・フェニックスの『マイ・プライベート・アイダホ』に通じたんだろうな、
そう思えば、リヴァーを思い出して、じわぁ~となるさめだった。 ←そっちかい。

でも、風景の描写は、モノクロながらもやはり、
以降ヴァン・サント作品の映像美につながってるな、と妙に確信した。

さらに、↑のジャケットのシーンなのだが。
走る車の窓からのぞく顔。
サングラスに映り込んだ白線。
非常に都合がいいようだけど、写真を撮るさめから見て、
ここだけは、モノクロ映画でよかったと思う。
この美しさだけは、強烈に印象に残った。
のは、やっぱりヴァン・サントさんの仕業、ということで。

まぁそういうわけなんで・・・ごめん、キロク★は2つです。


by samepoooo | 2008-10-19 21:53 | 映画 ま行
<< 『恋のからさわぎ』 『ヘドウィグ・アンド・アングリ... >>