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『チェ 39歳 別れの手紙』 (劇場にて)
f0194546_1051751.jpg2008年 フランス/スペイン
原題: CHE: PART TWO
監督: スティーヴン・ソダーバーグ
出演: ベニチオ・デル・トロ、カルロス・バルデム、デミアン・ビチル、ヨアキム・デ・アルメイダ、エルビラ・ミンゲス、フランカ・ポテンテ、カタリーナ・サンディノ・モレノ、ロドリゴ・サントロ、ルー・ダイアモンド・フィリップス、マット・デイモン
系統: ドラマ/伝記
公式HP

さめ的この映画のキロク: ★★★★★

あらすじ: 1965年、キューバ革命で英雄となった"チェ"・ゲバラは、
キューバでの地位や市民権を放棄し、ある日忽然と姿を消す。
キューバの指導者となったフィデル・カストロは、ゲバラの「別れの手紙」を公表した。
ゲバラは南米解放を願いボリビアへ渡り、新たな革命を起こそうとするが、
共産党や地元民からの理解は得られず、ついには政府軍に追い詰められ・・・

さめ的この映画のココロ: 第一部『チェ 28歳の革命』に続き、
さほどの間を空けず公開される第二部。
公開初日、思ったよりも観客席が埋まっていて、さめはとってもうれしかったがよ。

話はキューバ革命から6年後、
コンゴ遠征の失敗など、その辺のくだりも完全にすっとばされていて、
映画としての説明のなさは相変わらず。笑
ま、でも、この第二部を観に行こうとする人だったら、
もはや大して気にならないことかもしれない。

壮絶なゲリラ戦と演説を、臨場感あふれるシネスコサイズで交互にみせた第一部とは違い、
ビスタサイズでじっくりたっぷりとみせてくれる第二部は、ほぼ時系列で進んでいく。
ゲバラの死へのカウントダウンを思わせる「○日目」という文字に、緊張感が高まる。

第一部と同様、ピントの合わない揺れる手持ちカメラに、収まらない構図。
まるで、ゲバラと共に行動しているかのような感覚に陥る。

前作のレビュにも書いたけども、
これら二部作は、万人にわかりやすく伝えるのが目的ではない。
ゲバラを英雄化するのではなく、彼を体感することなのだ。


簡素なアパートの一室で始まった革命論。
キューバ革命を成し遂げ、希望に満ち満ちていた第一部にくらべ、
この第二部『チェ 39歳 別れの手紙』は、あまりにも悲しい。

キューバ革命で英雄となったゲバラは、
政治家としての地位を放棄し、ラテンアメリカ全体の解放を願い、
新天地ボリビアへと向かい、再び革命を求めた。

カストロに一通の手紙を残し、
幼い我が子の口から自分の所在が漏れることを恐れ、
変装したまま家族に別れを告げる。

なぜ、そこまでして・・・
そんなゲバラがあまりにも切なく、悲しかった。

第一部で描かれたキューバのゲリラ戦では、
おもしろいくらいに人々がゲバラについてきた。
だけどもボリビアでは、共産党や地元の農民たちからの理解は得られず、
物資は不足、兵士も脱走、ゲバラは孤立していく。


第一部が「勝」なら、第二部は「負」
第一部が「生」なら、第二部は「死」
そんな対照的な二作でも、変わらず描かれるのはゲバラの生き様。

ゲバラは決して革命への信念を失ってはいない。
むしろ、キューバのときより強い思いがあったのかもしれない。
だけども、その信念とは裏腹に弱っていく体。
思うように事が行かず、馬にあたるゲバラが痛々しかった。

この映画の結末は、誰もがわかっている。
撃たれ、倒れ、やがて視界はぼやけていく・・・
そんなカメラワークは秀逸で、
もはや私たちはゲバラの隣ではなく、
ゲバラ自身になったかのような感覚を与えられる。

無音のエンドロール。
倒れたゲバラは何を思っただろうか。
愛に溢れた旅人は、再び永遠の旅路についただろう。


第一部を観た後も、さめはいくつかゲバラの映画を追っていた。
だけども、ここまでゲバラを感じられる映画はないと思った。
キロク★は5つ。
ぜひとも二部作通してゲバラを体感してほしい。
そうそう。マットも律儀にちゃんと出ていたよー笑


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by samepoooo | 2009-02-10 20:40 | 映画 た行
『悲しみが乾くまで』
f0194546_18524411.jpg2008年 アメリカ/イギリス
原題: THINGS WE LOST IN THE FIRE
監督: スサンネ・ビア
出演: ハル・ベリー、ベニチオ・デル・トロ、デヴィッド・ドゥカヴニー、アリソン・ローマン、オマー・ベンソン・ミラー、ジョン・キャロル・リンチ、アレクシス・リュウェリン、マイカ・ベリー
系統: ドラマ(PG-12)
公式HP

さめ的この映画のキロク: ★★★★★


あらすじ: 愛する夫と二人の子供に恵まれ、幸せな生活を送っていたオードリー。
ある日路上で喧嘩に巻き込まれ、夫は射殺されてしまう。
葬儀の当日、夫の親友であったジェリーを思い出したオードリーは、
彼に親近感を抱き、しばらく一緒に暮らしてほしいと申し出るのだったが・・・

さめ的この映画のココロ: デンマークの女性監督スサンネ・ビアのハリウッド最新作。
制作には、あのサム・メンデス監督も関わっている。

さらには主演も、ベニチオ・デル・トロ、ハル・ベリーの二大オスカー俳優ということで、
DVD化をかなり楽しみにしていた作品。

ていうか今、さめ的にかなりデルトロ熱が上昇中!
いやいや、それにも増して、かなりいい映画でした、コレ。

光を落とし、人物の「目」をクローズアップする独特のカメラワーク。
ヘッドホンで聴いている曲をそのままBGMにしてしまう、音の演出。
お!なんかちょっと違うぞ、と思わせる。

ある日突然、愛する夫を亡くしてしまったオードリー。
夫の死が受け入れられず、一方的に夫の親友ジェリーを頼る。

一方ジェリーは麻薬の常習者。
弁護士だったにもかかわらず、転落した人生を送っていた。

そんな二人の間に繰り広げられる心の葛藤、微妙な動きが、
美しく絶妙な映像で描き出される。
「喪失と再生の物語」とは、まさにキャッチコピー通りだ。

そういう、人間としての男と女、そしてその心の動きの描写を得意とするらしい、
このスサンネ・ビア監督。
本作は、自国デンマークを離れてハリウッドに招待され制作したものだという。
それがこれからどう影響するか、少し気にはなるところだけども、
他の作品も少々追いかけてみようと思う。


・・・じゃあもうそろそろデルトロに話題を移しちゃってもいいけ?笑

デルトロにジャンキーの役がハマるのは、
すでに『ラスベガスをやっつけろ』で実証済み。笑
あのときは、腹まで出っ張ってもう大変なことだったけど、(ジョニーなんかハゲだし)泣
この映画でも、そのラリっぷりはやはり相当のものでした。笑
つーかもう、地でラリってないか?爆

いやいや。
どんなヒドイ言葉を吐かれても、自分勝手に付き合わされても、
ただただ優しく受け止める、その懐の大きさ。
トロさん・・・あなた、ほんとにステキだわ・・・遠い目

ていうか何が好きって、その「顔」
ていうか具合悪そうな、その「顔」

「顔」そのものが語ってるって、スゴイよね。

ていうか見て、コレ↓ ちょっとコワイし・・・

f0194546_15413187.jpg

こんなん・・・今どき八百屋のオヤジもしてないから!笑

だけど、ホレ↓

f0194546_15414799.jpg

そのタバコを吸うお姿が、あぁ・・・シブすぎるの。倒

かと思いきや、ツンツン頭もステキなのぉ。惚

f0194546_1542887.jpg

というわけで、さめさん完全にデルトロにやられちゃったのだけども、
それはカンケーなしに、映画としてのキロク★は5つ!
むしろ・・・デルトロ、ダメな人もいたりしてね。爆

みなさん気にせず映画をちゃんと観てくださいねー。 ←説得力なし。爆


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by samepoooo | 2009-01-21 22:24 | 映画 か行
『チェ 28歳の革命』 (劇場にて)
f0194546_21403156.jpg2008年 アメリカ/フランス/スペイン
原題: CHE: PART ONE
監督: スティーヴン・ソダーバーグ
出演: ベニチオ・デル・トロ、デミアン・ビチル、サンティアゴ・カブレラ、エルビラ・ミンゲス、ジュリア・オーモンド、カタリーナ・サンディノ・モレノ、ロドリゴ・サントロ
系統: ドラマ/伝記
公式HP

さめ的この映画のキロク: ★★★★☆


あらすじ: アルゼンチン出身の青年医師エルネスト・ゲバラ。
自らも喘息を抱えながら、病気で苦しむ貧しい人々を救いたいという志を持っていたある時、
故国キューバの革命を目指すフィデル・カストロと出会う。
それこそが、彼を後の激しい闘争の道へと導くものだった・・・

さめ的この映画のココロ: 『トラフィック』を手掛け、
アカデミー賞監督賞を受賞したスティーヴン・ソダーバーグ監督と
同じく助演男優賞を受賞したベニチオ・デル・トロとの再コンビ作。

「20世紀最大のカリスマ」と言われた、
キューバ革命の指導者エルネスト・"チェ"・ゲバラの半生を、
ニ部作にわたって描く、伝記的、社会派映画。

本作はその第1部であり、キューバ革命を成立させ、
国連総会で演説をするまでのゲバラを描いている。


さめさん、社会とか歴史とかはずっとニガテ科目だったので、
せめて社会派映画でも観るようにしよう!と心掛けている最近。

主演のデル・トロは、最近かなり好きで追いかけている人。
40歳過ぎている彼が、どう28歳を演じるのだろう・・・
というヘンな興味もあって、結構楽しみに公開初日に行ってきた。笑

おもしろさを求めるような映画ではない、というのもわかっていたし、
予備知識がかなり必要そうだったので、さめさん今回しっかり予習をしていた。

放浪癖のあったゲバラは、青年時代、友人と共にバイクで南米を渡っている。
医師を志す彼は、貧しさや病気に苦しむ人々を救おうと旅をする。
それを描いたのが、『モーターサイクル・ダイアリーズ』だ。

この後復学し、医師となるゲバラだったが、
故国キューバの革命を計画するフィデル・カストロと運命的な出会いを果たし、
最終的に革命や戦闘に身を投じることとなる。

革命への意欲を高めたのは、
おそらくそんな青年時代の放浪の経験からなんじゃないだろうか。
医師として怪我や病気を救うことはできても、
それで根本を救うことにはならない、そう思ったのかもしれない。


「チェ」と呼ばれた人。

「エルネスト・ゲバラ」という人。

偉大な革命家であり、それゆえに多くの犠牲を伴う激しさや、
確固たる意志からくる厳しさが先に立つ。
でもさめには、心から優しい人に思えてならなかった。


第1部のこの映画は、ゲバラの青年時代や、
カストロとの出会いは完全にすっとばして始まる。
1964年、革命後キューバ代表として国連総会で演説をするゲバラの様子を
モノクロのドキュメンタリータッチで所々にはさみつつ、
激戦のキューバ、革命成立までを時系列で追いかけていく。

この映画を通して「キューバ革命」を描こうとするのでもなく、
ゲバラのカリスマ性を強調したかったのでもないはずだ。
あくまでも革命の戦闘の中に身を置く「ゲバラ」という一人の人間を忠実に再現したもの。

ある程度の予備知識は絶対に必要だし、
少し調べたからといって心躍るような映画でも決してない。

でも確実に、そして劇的に、存在していた。
「エルネスト・"チェ"・ゲバラ」という人が。

それを知っただけでも、観てよかったと思う。

そして、25kgもの減量をして臨んだという、デル・トロの熱演。
カンヌ国際映画祭で、主演男優賞も受賞している。
あれだけの熱意をもって見せてもらえただけでも、さめさん満足。

それにしてもデル・トロさん。
いつもの具合悪そーな目の下のクマがキレイに消えてて、若々しくってカッコよかったわぁ。
ちゃんと28歳に見えてた!よね?うん。
・・・メイクってスバラシイね。笑

というわけで、キロク★は4つ!
第2部は、次なる革命のためにボリビアへと闘争の場を求め、
手紙を残し姿を消すゲバラが描かれる。
次の公開も間近、楽しみだー!


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by samepoooo | 2009-01-13 21:45 | 映画 た行