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『トランスアメリカ』
『トランスアメリカ』_f0194546_21132492.jpg2005年 アメリカ
原題: TRANSAMERICA
監督: ダンカン・タッカー
出演: フェリシティ・ハフマン、ケヴィン・ゼガーズ、フィオヌラ・フラナガン、エリザベス・ペーニャ、グレアム・グリーン、バート・ヤング、キャリー・プレストン、レイノール・シェイン、 リチャード・ポー
系統: ドラマ(R-15)
公式HP

さめ的この映画のキロク: ★★★★★+涙★

あらすじ: 男性であることに違和感を抱くブリーは、
女性として生活しながら、肉体的にも女性になるための手術を待ち望んでいた。
手術を数日後に控えたある日、拘置所からドビーという少年の
引き取りを願う電話が掛かってくる。
実はドビーは、ブリーがまだ男性だった頃にできた、実の息子だったのだ。
ドビーの身元を引き受けるため、一路ニューヨークへ向かうブリー。
そして二人の不思議なアメリカ大陸横断の旅が始まる・・・

さめ的この映画のココロ: ダンカン・タッカー監督の長編初監督作品。
性同一性障害に悩む友人との会話からヒントを得、自ら脚本も書いたという。

あああー、こんな映画を見つけた日は、さめは本当にうれしくって、
映画を観るようになってほんとよかったと、最高に最高にシアワセなキモチになる。
さめの映画生活はまだまだ短いながら、そんな作品をいくつか発見することができた。
これもその仲間入り、です。

近頃、「性」をテーマにした映画がとっても多いような気がしていて。
それだけ世の中で「性」に対する意識が高まってきているのかもしれない。

さめがこれまで観た中でも、
『マイ・プライベート・アイダホ』『バッド・エデュケーション』『ブロークバック・マウンテン』『プルートで朝食を』『ヘドウィグ・ウィズ・アングリーインチ』など。
ホモセクシャルであったり、バイセクシャル、トランスジェンダー、トランスセクシャルなど、
それぞれに少しずつ意味合いは違えど、
どれも主人公たちが「性」を超え、懸命になって大切なことを教えてくれた作品だ。


この作品では、「性同一性障害」を持った中年男性が、
「性転換」(トランスセクシャル)手術を待ち続け、やっとの思いで「女性」になる過程を描く。

自分が男性であるということを受け入れられず、
ホルモン剤を打ったり、女性になることに執着し、いつしか愛を忘れてしまったブリー。

母を失い、男娼をしながらドラッグに溺れ、愛を知らずに育ったドビー。

そんな愛に欠落した二人が、親子であることを隠しながらアメリカ横断の旅をする。
次第に打ち解け、笑い合い、時には衝突しながらも、
確かにそこには愛情が芽生え始めていた。

テーマこそ重く聞こえるが、そんな人間模様はとてもハートフルに描かれている。
笑いもあって、涙もある。
本当に本当に愛しい映画だ。

主演のフェリシティ・ハフマンは、
女性ながらに、「女性になろうとしている男性」を見事に演じている。
普通逆じゃないか?と思うが、この演技は本当に素晴らしい。
それもそのはず、GG賞で主演女優賞を受賞している。

いや、ていうかね。
そもそも観た動機といえば、例のごとくアレなんだけどね、
・・・ケヴィン・ゼガーズくん、目当て。爆

『トランスアメリカ』_f0194546_1843221.jpg
ヤバイわ、このコ(も)。笑

繊細な演技が、リヴァー・フェニックスの
再来とかって言われてるみたいだけど、
ううーむ、確かにそうかもしれない。
さめ的には、やや少し不安定さを感じた。
が、このブレ感がたまらなくいい!

もちろん、追いかける人リスト入り。笑

というわけで、キロク★5つ!
胸がぎゅっと締めつけられるようなラストに、涙★もプラスです。


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by samepoooo | 2009-01-16 00:49 | 映画 た行
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